地酒道楽 JIZAKE-VAN SERVICE 400銘柄以上の地酒を皆様にお届けします

社長ぶろぐ (2007年12月)

2007年12月01日

師走 

いよいよ12月を迎えました。 
今年も残り1ヶ月となり、皆様も、何かと気忙しいことでしょう。  
 
日本酒の蔵元というのは、1年を通して、この師走が最も出荷量の多い月であり、この月の売上が、その年の損益を左右すると言っても過言ではありません。 
もちろん弊社も、これから年末までの間、フル生産体制で臨むことになります。 
 
昔ですと、秋を迎える9月過ぎから翌年5月くらいまでが、日本酒の売れる期間でした。 
本当に暑い夏場以外は、多くの方が清酒を楽しんでいたということでしょう。 
 
しかし、近年、著しい季節商品となり、“日本酒=冬の飲み物”というイメージで見られているようで、それに代わって、ビール類が年間を通じて飲まれるようになりました。 
 
それでも、今年は、11月に入る頃には、例年よりも少し冷え込みが早かったこともあり、周りの人達から「燗酒がおいしい季節になったね」と言う声が聞こえてきました。 
私にとって、本当に心強い言葉であり、ありがたい気持ちでいっぱいです。 
 
しかし、お歳暮について言えば、日本酒に限らず、年々利用される方が少なくなってきた傾向にあるようです。 
また、以前ですと、お中元、お歳暮など、季節のご挨拶として贈る品について、百貨店の包装紙に包まれていることに拘る方が多かったのですが、近頃は、大手量販店や、通信販売などで購入される方も増え、売場が大きく変化し始めました。 
 
弊社へご注文頂く店舗も、様々な業態の会社があり、お店毎の包装形態や、発送の際に使用する送り状の種類等の指定がまちまちである為に、事務方も、出荷担当者も、一つひとつ間違いの無いよう、細かい対応を要求されるようになってきました。  
特に、蔵元直送商品の発送については、お得意様に代わって商品をお送りすることになりますので、非常に神経を使います。 
 
どちらにしましても、各蔵で一生懸命造られたお酒を、喜んで飲んでいただけるよう、年の最後を何事もなく締め括りたいものです。 

2007年12月03日

輪中 

地酒道楽トップページの挿絵が新しくなりました。 
今回は、大垣輪中から望む鎮守の森の風景です。 
 
私達の地域は、昔から、木曽三川の豊かな水の恩恵に洛してきましたが、それと同時に、常に洪水の危険にさらされていました。 
住民の知恵から、村ごとに堤を築き、集落をまるごと囲んだ“輪中”により、お互いの家や田畑を守るようになったのは、西暦1600年〜1700年頃からだとも言われています。 
 
明治以降、木曽川、長良川、揖斐川から成る木曽三川の大規模な治水工事が行われ、大きな水害が激減したこともあり、岐阜県南部、愛知県西部、三重県北部に広がる“輪中”は、少しずつ壊されていったそうです。 
 
それでも、この大垣周辺の輪中堤は、今尚、その多くが残っており、昭和51年にこの地域を襲った集中豪雨の際は、その存在意義を、まざまざと見せ付けました。 
 
その日、安八町地内で長良川堤を決壊させた濁流は、一旦は下流の輪之内町に流れたのですが、輪中堤に阻まれ、今度は、上流に向かって逆流を始めました。 
そしてその水は、土地開発により既に輪中堤を壊していた墨俣町を飲み込み、多くの家屋や田畑に甚大な被害をもたらしたのです。 
 
昔の人が、50年、100年に一度しか起こらないであろう大洪水に備え、莫大な時間と労力、費用をかけて作り上げたのが“輪中”です。 
 
「災害は忘れた頃にやってくる」と言いますが、それを経験したことのない後世の人達の都合で“輪中”を壊してしまった結果、墨俣町は被害を受けることになってしまいました。 
  
弊社の建物は、今も健在する大垣輪中の上に建っているお陰で、明治29年の大洪水以来、水害に遭ったことがありません。 
それでも昔は、木造三階建ての酒蔵の、二階に酒を貯蔵し、万が一の水害に備えていたそうです。 
 
何はともあれ、先人が苦労してきた様々な体験から、言い伝えとして行われてきたことは、簡単に変えてしまうことなく、よく考えてから行動に移さなければいけないと思います。 
変えていいことと、変えてはいけないこと。それを見分けることも大切なことではないでしょうか。 
 
 
 
輪中 
http://homepage1.nifty.com/fuufuyuuyuu/sub20/oogaki_wajyuu.htm 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%AA%E4%B8%AD 
http://www.cbr.mlit.go.jp/kisojyo/excartion/001.html

2007年12月04日

年賀状

そろそろ年賀状の準備をしなければならない時期になりました。 
 
以前は、印刷屋さんが持ってくる見本の中から好みのデザインのものを選び、そこに自身の名前を印刷してもらうのが一般的であったため、お正月に届く年賀状には、同じような図柄のものがたくさんありました。 
 
しかし、最近では、パソコンを使って、それぞれの個性を表現したものを自由に作られる方が多くなり、正月に、一枚一枚年賀状を見る楽しみも増えたような気がします。 
 
弊社は、数年前より、書家の臼井千里先生に書いていただいている干支の文字を、そのままデザインとして使った年賀状を送ることにしています。 
本来であれば、お一人ずつコメントを添えさせていただきたいとは思うのですが、時間に追われる師走の中、宛名を印刷してお送りするのが精一杯です。 
 
年々、いろいろな年中行事を省略する人が増えていますが、正月くらいは、一年に一度の事として、それぞれの行事を残していきたいものです。 

 

 

http://www.miwashuzo.co.jp/product/gindex.htm 

http://www.rakuten.co.jp/jizakeya/431594/431893/526364/ 

 

2007年12月06日

船町湊再開発

嘗ての大垣の中心地であり、松尾芭蕉「奥の細道」結びの地でもある、船町湊地区の再開発について、いろいろな立場からご検討いただき、また、ご努力願っております。 
 
例えば、観光ボランティアガイドの方々は、全国から大垣へ観光にお越しになる皆様に、当地の良さを知っていただこうと、熱心に案内されています。 
http://www.ogakikanko.jp/yoyaku/index.html 
 
このボランティアに参加されているお一人、市議会議員の横山さんは、8年前の、この会の設立準備時から関わっていらっしゃる方で、地元市民と一緒になって、船町地区の様々な案件についてもご協力いただいております。 
 
現在開かれている市議会では、「大醒しゃ」の保存解体に関する補正予算が上程され、保存に向けて進み始めました。 
また、今後の再開発により、船町湊地区の中心になるであろう公園整備事業についても検討されているようです。 
 
地域の開発というものは、一から十まで行政任せにすべき問題ではありません。 
議員の方はもちろん、商工会議所のメンバー、学校の先生、そして何よりも、この地域の住民一人ひとりの意識の持ち方が大切なのだと思います。 
 
それぞれの立場で、より良い街づくりができるよう、協力しあっていけることを望んでいます。  

2007年12月11日

寺子屋モデル

福岡市に、偉人の生き方を学んだり、それを手本として自分自身の価値を見出す社員研修や、幼稚園児、小学生などを対象とした塾を開くなどの活動をされている「株式会社寺子屋モデル」という会社があります。http://www.terakoya-model.co.jp 

 
経営者である山口社長は、以前、大手ゼネコンに勤務されていた頃、海外での仕事を終え帰国された際、日本の子供達の顔に自信が見えなかったことにショックを受けたそうです。 
そんな子供達に何とか自信を取り戻してほしいという強い思いから、ゼネコン会社を依願退職し、偉人伝を語り聞せる現代版“寺子屋”という新しい事業を立ち上げられ、昔のお仲間の協力を得ながら頑張っていらっしゃいます。 
 
現在、この会社に講師として勤める三林さんという青年は、以前、大垣の学習塾に勤務していた方で、その当時から、通常の授業とは別に父兄の方々を集め、幕末時代の話をされるなど、社会教育の一環として、熱心な活動をされていました。 
私自身も、三林さんと二人で語り合ったり、地元の会合に招いて話をしてもらうなど、親しくさせていただいておりました。 
今は、福岡と大垣を行き来しながら、寺子屋モデルの事業をやっていらっしゃいます。 
 
毎日のように起こる様々な事件を見ていると、「いったいこの先、日本はどうなってしまうのだろう」と、本当に不安感を覚えます。 
 
寺子屋モデルの志が実を結ぶまでには、気の遠くなるような時間を要するかもしれません。 
しかし、山口社長や、三林さん達は、何とかしなければいけないという熱い思いから行動されているのだと思います。 
 
私にはとても真似の出来ないことですが、少しでも彼らの活動に協力することによって、日本の子供達が自信を取り戻す機会が増えることを祈っています。 

2007年12月13日

賞与

この12月は、多くの企業が、賞与の支給月となっていることと思います。 
 
労働基準法には、賞与に関する明確な定めはありませんが、現代社会では、社員にとって、あくまで年間の総支給額の一部として認識され、生活を支えるものとなっています。 
 
一部大手企業では、平成不況から脱し、業績の回復から最高益を出すところもあり、それに伴い賞与の支給額も増え始めているようです。 
そんな中、日本酒業界は依然低迷したままであり、弊社といたしましても、何とか社員の頑張りに報いるべく努力をしていますが、決して楽な状況ではありません。 
 
企業というのは、物やサービスを提供し、対価を得ることによって利益を取り、そこから支払われる給与により、社員とその家族が生活をさせてもらうという基本的な経済循環があります。 
そこで重要となるのは、その企業が提供する物やサービスが、今の社会にとって、本当に必要とされているのかどうかということです。 
 
世の中は日々刻々と変化してきましたが、近年、技術の進歩によりそのスピードが加速し、少しでも気を抜くと、あっという間に世間から取り残されてしまう時代となりました。 
そのような意味からも、従業員や家族を守るという大きな義務を背負っている経営者の責任は、とても重いものと言えるでしょう。 
 
そんな経営者の思いを、社員一人ひとりに、すべて理解してもらうことは難しいことです。 
しかし、少しでもお互いの立場を尊重し、力を合わせて事業に取り組むことが大切なのです。 
 
そして何より、お客様、得意先、仕入先への心遣いがいかに大切であるかを、常に忘れないでほしいと思っています。
給与も賞与も、お世話になっている多くの方々のお陰で頂けるものなのです。 

2007年12月14日

郵便局株式会社

今週初めより、全国4万局余りの郵便局に、『冬のお酒ギフトカタログ』が並びました。 
 
当初、郵便局株式会社は、新たにスタートした10月の時点で酒の販売免許を取得し、アルコールの販売を始める予定になっていたのですが、免許取得が大幅に遅れて、ここにきてようやく受注活動を開始されました。 
 
この、郵便局『冬のお酒ギフトカタログ』の8頁に、弊社の「道三 吟雪花 大吟醸 干支ラベルセット」が掲載されています。 
 
数年前より、東海局管内限定カタログには掲載して頂いておりましたが、今回掲載されたのは全国版であり、弊社にとって、この宣伝効果は大きなものとなることでしょう。 
 
既にお歳暮シーズンは峠を越えており、これからの短い期間で多くの販売数量は期待できませんが、郵便局の全国版カタログに、大手メーカーさんの商品と並んで、弊社の商品が採用されたことは大変光栄であり、とてもありがたいことです。 
 
これから1週間余りの期間ではありますが、もしお近くの郵便局で見かけられることがございましたら、是非ともご用命下さいます様お願い申し上げます。 
 
 
郵便局株式会社ウェブサイト http://www.jp-network.japanpost.jp/index.html 

2007年12月20日

師走 - A

いよいよ今年も残り僅かになりました。 
世界でも、国内でも、色々な出来事がありましたが、終わり良ければ全て良し」としたいものです。 
 
弊社では、連日フル生産の状態が続き、応援の人も含めて、皆一生懸命頑張ってくれています。 
この年末の忙しさが、少しでも夏場に分散してくれると良いのですが、やはり寒くならないと日本酒を飲んでもらえないようです。 
今は、何とか品切れを起こさないようにと願っていますが、この調子でいけば、無事に乗り切れることでしょう。 
 
今年から飲酒運転の罰則規定が厳しくなり、料飲店の売上に大きなダメージを及ぼしています。 
幸いにも、弊社の「白川郷純米にごり酒」は、料飲店での扱いが少ないこともあり、法改正による直接的な影響を受けることはありませんでした。 
 
しかし、今後、地酒メーカーは、自宅でゆっくりと飲んでいただくことをアピールしたり、その為の新たな商品の開発など、これまでとは別の視点からの販売努力をもしていかないと、益々厳しくなるでしょう。 
そういう意味からも、地酒VANサービスのように、細かい配送が楽に出来るシステムが、必ず有効利用されていくはずです。 
 
年明け早々に提案する新しい企画をいくつか考えていますが、その為には、まず、今年をきっちりと終えることが大切です。 
 
残り一週間余り、お互いに頑張りましょう。 

2007年12月22日

年末のご挨拶

今月始めより、年末のご挨拶を兼ねて、少しずつお得意様を廻ってきました。 
 
本来であれば、一軒ずつ訪問させて頂き、一年のお礼を申し上げなければならないのですが、お陰様で日本全国、北から南まで、広範囲亘って弊社の商品を扱って頂けるようになり、それぞれの先までお伺いすることが、物理的に不可能になってきました。 
 
最近、あくまで商品中心のお取り引きというケースが増え、逆に、昔のような、個々のお付き合いという感覚の商売が少なくなってきた傾向にあるため、そこに介在する“人”の姿が見え難くなっています。 
 
以前ならば、「A問屋のBさんを介し、C店に売って頂いた」ということが、明確にわかりましたが、最近では、弊社の意志とは関係ない所で商品が一人歩きするような状況になってきました。 
何処の何方にお世話になって、そのお店に納品されているのか、私共にも把握しきれていないのが現状です。 
 
そのため、これまで以上に、より一層しっかりとした商品管理に努めなければ、万が一、何か物事が起きた時には、取り返しのつかない事態になりかねません。 
 
卸会社の中では、組織が大きくなるにつれ、どの部署で、誰がどんな仕事をしているのか、よくわからなくなっているようです。 
 
資本原理に基づき、企業が大きくなるのは当然のことですが、それによって、中小零細企業が切り捨てられていくのは、何か寂しい気がします。 
昔のような、義理人情溢れる商売というのは、時代遅れなのでしょうか。 
私は、お互いの気持ちを理解した上で、物を買ったり売ったりするというお付き合いは、とても大切なことだと思っています。 
 
人付き合いは、「挨拶に始まり、挨拶に終わる」と言います。 
残念ながらお目にかかれず、直接今年最後のご挨拶をできない方にも、この気持ちだけはお伝えしたいものです。 

2007年12月28日

仕事納め

今日は、全国的に、仕事納めとなる企業が多いことと思います。  
誠に勝手ながら、弊社も、本日にて、年内の営業を終わらせていただきます。 
 
全国のお客様にご愛飲頂いております弊社の商品ですが、特に「白川郷純米にごり酒」につきましては、例年以上の数量を出荷させていただきました。 
本当にありがたいと、心より感謝しております。 
 
今年は、様々な業種の、多くの企業にて、次々と不祥事が発覚し、企業倫理が問われる一年となりました。 
 
弊社では、クレーム商品の発生を限りなくゼロに近づけることを目標に細心の注意を払うなど、商品管理体制の強化に努めています。 
社員達も、出荷量が増え、残業続きの日々の中、それに応えるべく、一生懸命に頑張ってくれています。 
 
また、地酒VANサービスの会員蔵元に対しましても、それぞれの社内において、衆知徹底していただく様お願いをしました。 
会員蔵元には、大小様々な蔵元があり、それぞれの考え方があるかとは思いますが、私の想いが伝わっていてくれるものと信じております。 
 
来年の干支は“ねずみ”ですが、私は年男であると同時に、還暦を迎える年になります。 
何となく年齢を重ねたことを実感しながらも、健在である88歳の父を見ると、まだまだ頑張らねばと思っています。 
 
皆様も、私も、また一つ歳を重ねることになりますが、お互いに頑張りましょう。 
 
来年こそ、何方様にとっても良い年になる様お祈りしつつ、今年一年のご愛顧を感謝して、最後のご挨拶とさせていただきます。 
 
一年間、どうもありがとうございました。