地酒道楽 JIZAKE-VAN SERVICE 400銘柄以上の地酒を皆様にお届けします

社長ぶろぐ (2008年01月)

2008年01月05日

謹賀新年

明けましておめでとうございます。 
旧年中は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。 
本年も何卒倍旧のお引立ての程お願い申し上げます。 
 
昨年、次々と明るみに出た食品偽装問題は、私達酒類業界に対しても、多大な影響を及ぼしました。 
弊社では、あらゆる部署において様々なチェックを強化し、お客様に、より安心して召し上がって頂くことのできる商品造りと販売を心がけて参りました。 
本年は、これをより一層強力に推し進める所存でおります。 
 
昨年夏の参議院議員選挙においては、自民党が歴史的大敗を喫し、国政は、今尚、非常に不安定な状況が続いており、それを受け、おそらく本年中には、衆議院の解散総選挙が行われると予想されます。 
しかし、この先、政治がどのように変化しようと、私達が造り出すお酒を飲まれた方々が、幸せな想いを抱いて頂けるような商品造りを心がけ、まずは自分達の足元をしっかりと固めることが最も大切であると思います。 
 
又、年明け早々から原油価格が高騰しており、これは全ての業界、原料、製品などに大きな影響を与えるものと思われますが、弊社においては、まだまだ改善すべき点が多くあり、安易な値上げは慎むべきであると考えております。 
 
地酒VANサービスの事業につきましては、関係各位のご協力により、今年、20周年を迎えることとなりました。 
本年は、もう一度原点に立ち戻り、このネットワーク社会において、私共に何が出来るのかを見詰め直し、少しでも皆様のお役に立てるような仕組み作りをしてまいります。 
 
今年一年、いろいろな事があると思われますが、何卒宜しくお願い申し上げます。 

2008年01月08日

消防出初式

6日は、全国各地で消防出初式が開催されました。 
 
我が地元でも、大垣消防団出初式が実施され、市内19分団の他、大垣消防署、婦人防火クラブ、少年消防クラブ、そして企業の自衛消防隊が参加し、一斉放水や分列行進の後、式典が行われました。 
私は10年ほど前まで、20年間、消防団活動に参加させていただいておりましたが、現在は、大垣市防火協力会という後援会組織の会長という立場で行事に参加しています。 
 
近年、一般社会において 軍隊的な規律を重んじる組織はほとんどありませんが、消防団による新春恒例のこの行事は、規律正しく、“威風堂々”という言葉がぴったりと当てはまるような光景でした。 
 
消防団という団体は、全て地域のボランティアで成り立っているのですが、年々これに参加してくれる若者が減り、どの地域でも団員の確保に苦労しているようです。 
そんな中、“防災士”という言葉が目に触れ、調べてみたところ、阪神淡路大震災以降、「日本防災士会
http://www.bousaisikai.jp/」というNPO団体が設立され、その活動が全国に広がっていることを知りました。 
 
いざという時の、災害に対する消防団員の意識は非常に崇高なものがありますが、今後は、非常事態が発生した際、自分達の手で地域を守るという気持ちの人を増やしていくことが重要となるのではないでしょうか。 
そのためにも、防災士といった制度を、より有効に活用していく必要があると思います。 
 
昨年末、新潟のお福酒造さんを訪問した時、3年前に起きた中越地震での大変な状況を聞くことが出来ました。 
 
日頃から言われている「いざという時の準備」ですが、平時からこれを実践している人は、まだまだ少ないと思われます。 
私も、これまで何回も火災現場に駆けつけたことがありますが、もし、自分の家が火事になったとしたら、さぞかし慌てることでしょう。 
お福酒造さんのように、実際に体験した者にしか、その大切さは分からないのかもしれません。 
 
「備えあれば憂いなし」という言葉があります。
それを念頭に置きながら、お互い無事な一年であることを祈ります。 

2008年01月10日

新年互礼会 

年が明け、業界団体や地域団体の、新年互例会への出席が続いています。 
この新年互例会という場は、それぞれお忙しい方々が一堂に会し、一ヶ所で新年の挨拶を交わすことが出来るため、大変合理的だと思います。 
 
一方、いよいよ本格的に始動した仕事では、今週から来週に架けて、各方面への挨拶回りが続きます。 
もちろん、先方も同じように挨拶回りのため不在の場合が多く、それを承知で謹賀新年の名刺を置きながら回りますが、大切なお客様の所に足を運び、新年のご挨拶をするということは、とても大切なことだと考えております。 
 
近年、昔ながらの行事が少しずつ簡素化され、何となく寂しいような気がしています。 
新年互例会も、新年の挨拶回りも、日本ならではの風習ですが、これからの時代も、年賀状や初詣などと同じく、一年の区切りとして、お正月らしい行事が末永く続いていくことは望ましいことではないでしょうか。 
どんなに時代が変われども、残すべきものは残していくべきだと思います。 
 
そして、日本酒業界にいる私の希望として、お正月こそ、是非とも日本酒を飲んで頂きたいと願っています。 

2008年01月16日

吟醸仕込み 

年が明けて、全国各地の蔵元で、吟醸酒の仕込が始まりました。 
弊社でも、5日に1本目の酒母造り(もと立て)の米洗いを始め、いよいよ今週から本仕込みとなります。 
 
以前は、正月の間に“もと立て”をして、新年早々から仕込を行っていましたが、10年程前から、年末年始は蔵内を空にして、蔵人も全員休みとする体制に変えた為、年明けから新たに仕込みを始めます。 
 
弊社は1年間に、仕込みタンク80本余りのお酒を造りますが、その内70本は『純米にごり酒白川郷』の仕込みとなります。 
その為、9月から12月まではにごり酒、1・2月は吟醸酒、そして3月から6月は再びにごり酒と、3期に分けての仕込み作業です。 
 
にごり酒の麹と、吟醸酒の麹では、その考え方が180度違うこともあり、杜氏には、一度年末に仕込みを終わらせて、吟醸造りが始まる年明けから、また新たな気持ちでの蔵入りを心がけてもらっています。 
 
昔から『寝ずの番をする』という言葉がありますが、この時期、杜氏は夜もぐっすり眠ることは出来ないのではないかと思います。 
先日も、夜中に蔵内を見回っていたところ、室の前にスリッパが置いてあり、気になり中に入ってみると、そこで杜氏が寝ていました。 
どうしたのか尋ねると、麹の温度が上がらないので待っているとのことです。 
本当にご苦労様と思いました。 
 
これから2ヶ月余り、日本中の蔵で真剣勝負が続くことでしょう。 
こういう思いからお酒が生まれるということを、飲む方にも、もっと伝わるように頑張りましょう。 

2008年01月18日

ISO27000 

近年、世界中の企業が、ISOの認定を受けるケースが多くなりました。 
ISOとは、製品、サービスの品質向上や、情報管理、地球環境への安全な取り組みなどを実施するために制定された国際標準規格です。 
 
私が社長をしているGINETでは、昨年ISO27000を取得し、情報管理について、より一層社内外に対し、厳重な管理ができるようにしました。 
企業には多くの社員がおり、その一人ひとりの意識を高めるためにも、ISOのような資格を取得することは大変有意義であると思います。 
 
しかし、資格を取得した企業の中には、様々な入札資格得るためだけが目的であったり、企業のイメージアップのみにそれを利用しているケースも少なくないようです。 
やはり、個々の社員の気持ちが向上してこそ、その意味を成すのではないでしょうか。 
 
人間の意識というのは、十人十色という言葉どおり、同じ話を聴いても、人によって取り方は様々です。 
三輪酒造や地酒VANサービスでも、大小色々な問題が起きますが、時には、何度言ったら分かるのかと気が立つこともあります。 
 
反面、国内で起きている最近の不祥事を見ていると、企業はもちろんですが、監督官庁側にも、その責任が少なからずあるように思います。 
 
世の中が社会的責任に対して非常に厳しくなっている現在、我々企業人は、より襟を正して物事を処していかなければなりません。 
今後とも、更なる努力していきたいと考えております。 

2008年01月21日

自噴水

濃尾平野の西に位置する大垣市は、昔から“水都(水の都)”と称されるほど水に恵まれてきた地域です。 
この地域は、木曽川・長良川・揖斐川という、3本の一級河川が合流する地点であり、その伏流水が養老山脈の岩盤に当たり井戸が自噴すると言われています。 
 
私が子供の頃までは、市内の各家々の勝手場に自噴井戸が湧き出ており、その豊富で良質な水で物を冷やしたり、また洗い水に使ったりしていましたが、戦後の高度成長の時代、市内の多くの工場などが、その地下水を大量に汲み上げた為、大幅に水位が下がり、いつしか各家の井戸は使えなくなってしまいました。 
 
しかし、近年、大手繊維企業の工場が閉鎖されるなどの理由で、地下水の利用が減少したこともあり、徐々にその水位が戻ってきたようです。 
 
弊社では、現在、毎日地下水をポンプで吸い上げて仕込み等に利用していますが、年末年始やお盆の時期になると、社内にある井戸から水が自噴するようになりました。 
また、最近、新たに市内の数箇所で自噴井戸が掘られ、その水を求めて、近隣の方々がわざわざ汲みに来られる姿が見受けられます。 
 
大垣市は、中心市街地活性化の為に、様々な施策が実施されようとしています。 
その一環として、市内に残っている井戸を復元し、多くの方にその自噴水を見ていただくことで、街の特徴を表現できるのではないかと思います。 
 
水は、生命にとって、最も大切なものと言っても過言ではありません。  
私達は当たり前のようにしてそれを利用しているのですが、豊富な水資源を有する大垣市民として、この恩恵に欲していることに感謝し、今後も酒造りを続けたいと考えております。 

2008年01月28日

凍結酒 

先週、東京の大手卸様の展示会において、凍結酒の売場提案をする機会を得ました。 
 
弊社は、数年前より冷凍のにごり酒の製造販売をしておりますが、一社では解決出来ない問題がいくつもあります。 
そこで、同様の酒類を製造していらっしゃる蔵元にお声を掛けさせて頂いて、“凍結酒の会”を作り、共に協力しながら一つひとつ問題をクリアすることができれば、と考えておりました。 
今回、問屋さんから話を頂いたチャンスを捉えて、4社の蔵元が一緒に展示することが出来、取り敢えず新しい取り組みのスタートが切れたのではないかと思います。 
 
これまで清酒業界は、常温流通を基本としていましたので、生酒以外、全ての商品を熱処理をして貯蔵、出荷をしています。 
 
お酒の出来立ての味というのは非常に風味が良く、その時点で冷凍し保存をすれば、いつまでもその味を保つことは可能なのですが、これまでの酒類業界には、卸、小売の現場に冷凍設備がなく、又、配送においても凍結状態を維持することは大変難しいことでした。 
 
現在、弊社では、ヤマト運輸の冷凍便を利用して、直接消費者の皆様にお届けする方法をとっていますが、これを今後、何とか酒販店様が店頭で販売出来るようにしたいと考えております。 
なかなか難しいことですが、ご理解願えるお店を1店ずつ増やすことによって、凍結酒という商品が育っていくことを願っています。 
 
どんな事も、努力せずに報われることはないと思います。 
もし、ご興味のある方はご一報下さい。 

2008年01月29日

蔵元巡回 

本日、岐阜県工業技術センターの先生に、弊社の蔵まで着て頂くことになっています。 
 
この時期、県の先生や国税局鑑定官室の先生方が、酒造組合単位に各酒蔵を巡回し、技術指導をされます。 
規模の大きな蔵元には、専属の技術顧問をおいていらっしゃるところもありますが、我々のような小さな蔵ではそんなことも出来ませんので、このような機会にご指導を受けたり、ご相談出来る事は大変ありがたいことです。 
 
各蔵を回られている先生方から、今年の米や酵母の傾向をお聞きしたり、弊社のもろみの状況を見て頂き、今後、杜氏が気をつけなければならないことなど、適切なご指摘を頂きます。 
このようなご指導を基に、微妙なお酒の変化に対応していくのです。 
 
弊社では、現在、2本目の大吟醸の仕込みを終えたところですが、お酒にとって、これからの2〜3週間が最も大切な時期となります。 
吟醸の仕込みを見ていると、いつもその大変な努力に感心するばかりですが、果たして、これほどの努力が、いったいどこまでお客様に伝わっているのかと考える時があります。 
 
最近、日本酒に対する評価が余りにも低くなっていますが、私達清酒業界のPR不足というのも、その大きな要因のひとつなのかもしれません。 
お客様に酒造りの大変さを知っていただき、また、美味しく飲んで頂ける様、努めていかなければと思います。 
 
とはいえ、世に出回っているお酒は、大吟醸、吟醸酒といった高級な物ばかりではありません。 
お客様も、あまり大上段に構えず、普通に美味しいお酒を、普通の価格で、普通に飲んでいただければ幸いです。