地酒道楽 JIZAKE-VAN SERVICE 400銘柄以上の地酒を皆様にお届けします

社長ぶろぐ (2008年02月)

2008年02月06日

中国ギョーザ 

中国製の冷凍ギョーザで起きた食中毒事件が、大変な社会問題となっています。 
今回起こった事件は、刑事事件にまで発展する可能性があると同時に、多方面に様々な問題を提起しているようです。 
 
近年、あらゆる産業が価格の安さを求め、生産拠点を中国へシフトしてきましたが、その反面、私の周りでも、失敗をして退却してくる企業経営者がいます。 
その方々の意見を聞くと、国の政策はもちろんですが、生活文化の違いから、心を掌握することが非常に難しいという声も少なくありません。 
狭い日本国内であっても、地域毎に様々な文化があり、また、人の成り立ちによって考え方が違うのですから、国が違えば尚更なことです。 
 
グローバル社会への対応を云々される時代でもあり、私達日本人が、今後、大国中国とどのように付き合っていくかについて、深く考えさせられる問題ではないかと思います。 
 
昨年来、次々と不祥事が発覚した国内食品業界は、現在、神経質な程の対応に追われています。 
これまで比較的甘い対応を黙認されてきた酒類業界も、この体質を大きく変える必要に迫られているのは当然のことでしょう。
しかし、元々、担税物品として国税庁の管轄下にあるために、衛生面についてそれ程厳しく指導されてこなかった事が、ここにきて体質改善の妨げとなっているようです。 
 
最近になって、ようやく国税当局も、細かいチェックをされるようになりました。 
私達蔵元は、様々な法律に則り、お客様の安心・安全の為の取組みを強化していく必要があります。 
 
三輪酒造はもちろんのこと、地酒VANに加盟する各蔵元の方々も、これまで以上に現在の状況をご理解いただき、お互いに改善していくことに注力したいと思います。 

2008年02月12日

社長ブログ満1年 

このブログを書き始めて、1年が経ちました。 
最近では、週2回程のペースとなっていますが、お陰さまで何とか続いています。 
 
酒造業の社長という立場から、基本的に、お酒にまつわる話が中心となりますが、一地方都市の、様々なしがらみの中で生きていますので、時々、それらに関係する話を書かせていただく場合もあります。 
  
自分の気持ちを素直に表現できる場所として、多くの方がブログを書いていらっしゃいますが、私のように、一企業の社長という立場で、こうした公の場面で意見を述べるについては、少々気配りが必要となります。 
特に気をつけていることは、固有名詞を挙げないこと、読んでいただく人の気持ちを考慮し、全く関係ない話は慎むことなどなど… 
短い文章の中で、一言足りなかったり、表現が間違っていたりで、本意と全く反対に伝わってしまう場合もありますから、常に、言葉一つ一つに気をつけながら、書かせていただいております。 
 
先日、街づくりについて研究している学生さんに、 
「どうして街づくりに関心を持つようになったのですか。」 
という質問を受け、 
「東京の大学を卒業後、地元へ帰って、家業に従事することを決めたことが原点
です。」 
と答えました。 
 
元々、卒業時には、どこかで酒屋をやめて、何か別の商売をしたいと考えていたのですが、ある方から、
「やめることはいつでもできるのだから、先ず、一度、一生懸命やってから考えてはどうか。」
と言われ、いつの間にか三十数年、酒屋を続けています。 
 
永いようで短い月日であったような気がしますが、これからの人生、体力的なことを考えれば、積極的に動き回れるのは、おそらく残り10年から15年でしょう。 
この間に、地域のため、特に、中心市街地の再開発についてお役に立てるよう頑張りたいと思っています。 
 
もちろん、本業である酒造業が基本ですから、これがきっちりと立っていかなければなりません。 
最近の業界の現状を考えると、先ず、一人でも多くの方に、清酒を飲んでいただけることを願っています。 
 
これからも、このブログを通して、考えていることを、少しずつ表現したいと考えております。 

2008年02月13日

ポータルサイト 

株式会社地酒VANサービスは、今から20年前、世間に、現在のようなネット社会というイメージが皆無の中でスタートした事業です。 
 
これまで、蔵元や各卸小売の皆様の多大なるご協力をいただき、お陰さまで、今年8月1日をもって、満20周年を迎えることとなります。 
本当にありがたいことであり、感謝の気持ちでいっぱいです。 
 
昨年来、今後、地酒VANサービスを、どういった方向へ持っていくのかについて、いろいろ議論している中、現在運営をさせていただいているポータルサイト「地酒道楽」が、今一つ、有効に活用されていないのではないかと感じています。 
 
ヤフーやグーグルなどの検索サイトで、「地酒」というキーワードで検索をすると、「地酒道楽」が必ず上位に表示されることから、常に多くの方が見に来ていらっしゃるのは間違いありません。 
その方々が、消費者なのか、酒販店や問屋さんを始めとした業界関係者なのかまでは把握できませんが、「地酒道楽」を訪れれば、全国の美味しい地酒の情報を得ることができる、地酒についてきっと何かが分かるという大きな期待を持っていらっしゃることでしょう。 
 
しかし、今の「地酒道楽」トップ画面は、活字ばかりが多過ぎて、訪れていただいた方々には、少々分かりづらいページ構成になっているようです。 
やはり、最初から、前面に商品の画像をアップするなど、より地酒をアピールしていくべきではないかと思います。 
 
現在、社内において、当サイトのあり方ついても議論を重ねておりますが、もし、これをご覧になり、ご意見を頂けるようであれば、どんな事でも結構ですので、コメントを頂ければ幸いです。 
 
蔵の情報、地酒の情報を、より多くご案内できるサイトにすべく頑張って参ります。
皆様の、忌憚のないご意見をお待ちしております。

2008年02月18日

酵母 

現在、弊社の蔵内では、大吟醸の発酵が進んでいます。 
 
弊社の造りは、8割以上がにごり酒の仕込みであり、吟醸造りについては得意分野とは言えません。 
それでも、製造部全員が一生懸命頑張ってくれているお陰で、年を追うごとに、その完成度が高くなっていると思います。 
 
今年度の造りは、県工業技術センターの先生に相談し、2種類の酵母を使って酒母を立てました。 
昨年までは、協会9号系酵母を使っていましたが、近年、新酒鑑評会の審査基準として、香りを重視する傾向があるために、今回は、それに適した酵母を使用することにしました。 
 
杜氏自身、初めて使用する酵母であり、もろみをコントロールすることに、かなりの神経を使っている様子です。 
若い社員蔵人も、杜氏の下、様々な経験をさせてもらうことにより、本当の意味での酒造りの大変さを味わっていることでしょう。 
 
酒造りは、「一麹、二もと(酉に元)、三造り」という言葉にあるとおり、麹造りが最も難しいとされます。 
また、もと(酒母)造りでは、近年、酵母が多様化している中、どの酵母を使用すかという判断が、益々、難しくなってきました。 
一般的に造りと呼ばれるもろみの管理では、使う米の状態はもちろん、酵母の性格を充分に理解し、細心の注意を払っての温度管理が必要です。 
 
これらは、杜氏以下、蔵人達の、経験と勘に頼らざるほかなく、私は、結果出来上がったお酒の良し悪しについて意見することしか出来ません。 
 
どの蔵元にとっても、杜氏達の繊細な技術を受け継いでいくことは、非常に重要なことであり、大切に守らなければならないものなのです。 
 
鑑評会にて優秀な成績を収めるることが出来れば、それに越したことはありません。 
しかし、それ以上に、お客様が飲んで「美味しい」と言っていただけるお酒を造るための技術を磨くことが、より求められるのではないかと考えます。 

 

2008年02月21日

「リアル大垣」合同企業展

昨日、大垣商工会議所主催(共催/大垣市)による地域人財力定着促進事業「リアル大垣」合同企業展が、市内ソフトピアジャパンにて開催されました。 
 
この企業展は、大垣市を中心とした西濃エリアの企業群を、中部圏の大学や短大の、来春卒業生の皆さんに向けて広くアピールすることを目的に、今回初めて実施されることとなった事業です。 
 
実は、一昨年の商工会議所情報委員会の席上において、委員長である西濃運輸の田口義隆社長に、副委員長である私から、
「人材募集の事業をやってみませんか?」 
とお願いしたのが全てのきっかけでした。 
その後、時代の要請もあり、徐々に話が発展し、正副会頭企業を始め、市内に本社を置く有力企業を含めた40社の企業に出展して頂き、今回の運びとなったのです。 
 
企業にとって“人材”というのは非常に大切であることはよく分かっているつもりですが、若い人材を採用し続けることは大変なことであり、それを可能としている企業が少ないという実情を、今回のイベントを主催する立場に立つことにより、実感することができました。 
 
本来であれば、三輪酒造も出展しなければならない立場にあったのですが、よくよく考えてみると、もし、我社に応募してくれた学生さんがいたとしても、現状では雇うことが出来ないではないかということで断念しました。 
 
酒造業界の雇用については、杜氏制度も含めて、非常に古い体質が残っており、未だに家業的体質で、昔の「旦那さん」「番頭さん」という雰囲気を持ったままの蔵元が多いような気がします。 
弊社では、近年、ようやく社長、専務の下に、営業部長、総務部長、製造部長という肩書きを持った人が出来ました。 
しかし、内容的に言えば部長というのも名ばかりで、今ひとつ組織的にしっかり動く体質にはなっていません。 
今後は、商品の充実と同時に、社員の資質向上も大きな課題であろうと思っています。 
 
先々、今回のような企業展に、ブースをもらって出展できるような企業に発展していくことを願いながら、主催者としてのお手伝いをしました。 
 
お陰様で、当日は予想以上の来場者があり、無事に事業を終えることが出来ました。 
ご協力頂いた皆さんに、感謝申し上げる次第です。 

2008年02月26日

酒蔵見学 

今日の夕方、セイノーサッポロ会の皆さんが、酒蔵見学のため来訪されます。 
私がこの会のお世話をしている関係もあって、前回の例会で、三輪酒造の酒蔵を見学し、搾りたての新酒を試飲しようということになりました。 
 
酒蔵を見たいと希望される方は、私の周りにも多くいらっしゃいます。 
以前は時々見学会を催したのですが、最近は、依頼をいただいても、極力お断りするようにしています。 
と言いますのも、特に見学コースを設定していない弊社の蔵は、外部の人の出入りにより、蔵内部の衛生面に影響が出る心配があると共に、社員の作業に支障を来たす場合があるためです。 
 
20年以上前、地元の人達に酒蔵をPRする目的で酒蔵コンサートを開き、以後、10年程続けたことがあります。 
最近では、全国各地の蔵元でも催されているようですが、当時は、まだ非常に珍しく、マスコミにも大きく取り上げていただきました。 
 
その後、私自身が忙しくなったことと、初期の目的を達成したこともあり、酒蔵コンサートは中止することになりました。 
街の中には復活を望む声もありますが、やはり、現状では難しい思っています。 
今後、街の再開発計画が進み、弊社の周り建物が再構築された時には、是非とも様々なイベントを催し、街の活性化に協力していきたいと考えております。 
 
現在、全国の酒蔵で、地域と連携した催し開かれているところが多く見られます。  
私共も、日本の文化としての日本酒を造り続けると共に、築後130年の酒蔵を残す努力をしていきたいと思っています。 
 

2008年02月29日

祭事委員会

毎年5月に催される大垣まつりは、11両の山車が雅やかな元禄絵巻を繰り広げる、360年の伝統を誇る、この地域最大のお祭りです。 
三輪酒造の地元である船町は、11両の山車の一つ「玉の井山車」をお守りさせていただいており、祭事委員会を中心に、町内を挙げてお祭りに臨みます。 
 
先日、その祭事委員会でお世話になっている先輩が、62歳という若さで亡くなりました。 
昨年の夏頃から体調を崩され、入退院を繰り返しておられましたが、約半年間の療養生活の末、とうとう帰らぬ人となってしまいました。 
 
一昨年には、若手の中心的存在であった後輩が、突然40歳で亡くなっており、相次ぐ訃報に、町内の人達もショックを受けています。 
 
先週の土曜日、町内の主だった人達に集まっていただき、今後の方向性について話し合いの場を持ちました。 
差し迫った5月までに、今の役員構成を変えることは困難であり、とりあえず今年の祭りが終わるまでは現状の体制で乗り切り、祭り終了後、改めて役員人事を行うことになりました。 
 
大垣祭りは、旧大垣城下で栄えた10町に祭り屋台(山車)があり、それを5月第2土日曜日の八幡神社礼大祭に引きそろえをします。 
しかしながら、時代の流れと共に、各町の商店主が減少し、会社勤めの人が増え、尚且つ若い人が郊外に移り住んでしまう中での祭事運営は、とても厳しいものとなってきました。 
 
酒造業も同様の悩みを抱えておりますが、昔からの伝統文化を守ることの大切さを、地域の若い人達に伝える努力を続けていきたいと考えております。