地酒道楽 JIZAKE-VAN SERVICE 400銘柄以上の地酒を皆様にお届けします

社長ぶろぐ|

杜氏の帰省

今月31日に、今年度の造りをお任せした煖エ杜氏が岩手へ帰ります。 
先日、来年度の造りもお願いしたい旨を伝えたところ、前向きなお返事をいただきました。  
秋には、また、三輪酒造へ来ていただけることと思います。  
 
この「思います」という表現。そんな曖昧な話なのか、と思われる方がいらっしゃるかもしれません。 
 
実は、出稼ぎとなる蔵人達には、次年度の保障がありません。  
今日まで、その年毎に、造りのある半年のみの契約を繰り返すという、前近代的な雇用状態が続いてきました。  
 

蔵人の世界は、夏の「初呑切り」の際、蔵元から呼ばれれば、その年もお世話になることができるという世界なのです。 
 
そして蔵元は、杜氏に対して、 
「何人の蔵人を連れて来て下さい。」 
とお願いする以外、人選など、すべて杜氏にお任せするという、何とも頼りない事が実際に行われてきたのです。  
 
最近では、地方蔵まで出稼ぎを希望する人が少なくなり、杜氏達は、その人集めに苦労するようになっています。  
 
どの蔵元も、近い将来、社員だけで酒造りができるようにしていくことが求められています。 
 
当社も、あと何年で社員杜氏が誕生するのか。 
今が一番大切な時期にあります。 

 

※初呑切り 
冬に仕込み、秋口に出荷されるまで、貯蔵タンクにて熟成させている酒を、初夏の時期、蔵元や杜氏が、その熟成過程での状態を確認するために、封印されている呑口を初めて開けることを、「初呑切り」言います