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社長ぶろぐ|

梅雨入り

いよいよ梅雨が近づいてきました。 
 
これからの時期は、清酒製造業者にとって、最も気をつけなければならない気候となります。 
長雨により、蔵内もジメジメした状態が続き、お酒を腐らせる原因となる「火落ち菌」等の雑菌が繁殖し易くなります。 
 
万が一、蔵内でこれらの雑菌が繁殖し、貯蔵タンクにまで及んだ場合、たった一日で、そのタンク1本分のお酒すべてを腐らせてしまうこともなりかねません。 
そのため、蔵内を充分に殺菌する等、常に清潔に保つよう心がけています。 
 
当社が製造販売している『白川郷純米にごり酒』は、その名の通り、もろみを多く含んだ“濁り酒”です。 
 
本来、“濁り酒”というお酒は、冬期限定で製造販売されるというのが業界の常識でした。 
と言いますのも、“濁り酒”は一般的な清酒と比べ、糖分を多く含み、火落ち菌等の雑菌が繁殖し易いお酒であるため、気温の高くなる季節に製造販売するには向かないものだったのです。 
 
30年前に、『白川郷純米にごり酒』を始めた当初は、夏場の時期に、何度も火落ちをさせてしまいました。 
 
試行錯誤の末、もろみの状態の酒を網で濾し、そのまま火入れを行った後、タンクにて貯蔵し、壜に詰める段階で、改めて2度火入れをするといった、今の殺菌方法を確立することができました。 
これにより、冬期限定の酒であった“濁り酒”を、通年の常温流通商品としてお客様にお届けすることが可能となったのです。 
 
今でこそ、他社でも“濁り酒”を通年販売するところが増えてきましたが、それを最初に始めたのが、当社の『白川郷純米にごり酒』でした。 
 
現在、安全な殺菌方法により製造しております『白川郷純米にごり酒』ですが、それでも、火落ちに対する危険度が、ゼロになったわけではありません。 
製造から、出荷まで、常に細心の注意を払い、お客様に安心して召し上がっていただけるよう、これからも安全な商品造りに取り組んでいきたいと思っています。