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社長ぶろぐ|

今期最後の仕込み

三輪酒造では、9月〜翌6月までという、他の清酒蔵よりも長い期間、仕込み作業を行います。 
 
昨年昨年9月10日に始まった、平成18年度の仕込み作業が、先週14日にようやく終わりました。  
 
一般的に、清酒の仕込み作業というのは、10月〜翌年3月に行われています。  
これは、農家の方が米作りを終えた時期に当り、また、温度管理が比較的楽な時期でもあるため、農家の方の冬の仕事としても、米を原料として酒を造る酒造業にとっても、非常に合理的な仕組みであったと言えます。 
 
日本酒は、寒い時期に仕込まれ、春夏を越え、秋口に製品として出荷されることが多いのですが、蔵内のタンクにて貯蔵している間に、徐々に黄色味を帯びてきます。 
これを、火入れ前や、壜詰め前に、炭素などを用いて濾過することにより、色抜きをし、味を調整する作業を行います。 
そうして出来上がったものが、皆さんが普段、店頭で見かける無色透明な清酒であり、現在、主流のお酒として販売されています。 
 
それに対して、弊社が主力商品として製造販売しているにごり酒は、もろみの段階から、壜詰めまで、一切の濾過をすることができません。 
一般的な清酒のように、冬場に仕込んだものを、翌秋口まで貯蔵し、濾過せずに製品にすると、淡く黄色味を帯びたにごり酒ができてしまします。 
 
そのため、弊社のにごり酒は、蔵内で長期保存せず、黄色く色が変わる前に製品として完成させ、お客様に召し上がっていただく必要があるのです。 
 
それを可能にするため、他と比べ、長い期間に渡り仕込み作業を行い、年間を通して、常に新酒が出来上がるという特殊な方法をとっていますが、これも、30年間、試行錯誤の上、にごり酒を造り続けてきた結果なのです。 
 
現在は、年間を通して働いてくれる社員蔵人も育ち、概ね、仕込んでから3〜4ヶ月以内の酒を壜詰めし、出荷できるローテーションで、酒造りの計画を立てる体制をとれるようになりました。 

 

これからも、一年を通して美味しく召し上がっていただける酒造りを目標に、社員一丸となって頑張ってくれることを期待しています。