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社長ぶろぐ|

小原鉄心翁

お陰様で今年170周年を迎えました三輪酒造は、幕末から明治の初めにかけて、大垣藩家老であった小原鉄心翁に、公私にわたり、お引き立てを賜りました。 
 
鉄心翁はよく当家を訪ねられ、お酒を召し上がっては筆を持たれたそうです。 
弊社の銘柄を『萬家春』又、当家を「萬家醸春楼」(よろずの家に春を醸すやかた)と命名していただいたほどお世話なりました。 
 
大垣藩は、徳川幕府の譜代大名として、260年にわたり戸田家が統治していましたが、小原鉄心は、幕末の時代、勤皇の志士として活躍した岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛、勝海舟といった、維新の原動力となった諸人物と交流がありました。 
 
慶応4年の鳥羽伏見の戦いでは、鉄心の子、兵部が指揮官として幕府方に参戦していました。 
鉄心は、それを止めさせるべく使いを送りましたが、残念ながら間に合わず、大垣藩は朝敵となってしまったのです。 
 
その後、藩論を統一した鉄心は、薩長を主力とする新政府軍に属し、会津を攻めることとなります。 
この時の功績により、明治政府において参与に任ぜられ、後に“男爵”の栄誉を受けました。 
 
大垣には鉄心翁に関する資料がたくさん残っておりますが、その中に、当家所有の書が幾つかあります。 
特に「論政十二首」は、鉄心翁の政治上の高い識見と、それを裏付ける書として、市の重要文化財に指定されております。 
 
大垣の地は、関ヶ原を通って中仙道から東海道へ抜ける重要な場所であり、古来より壬申の乱や関ヶ原合戦に代表される、日本の最重要拠点でした。 
織田信長が「美濃を制する者は天下を制する」と言ったのは余りにも有名ですが、その言葉どおり、現在でも東海道新幹線を始めとして交通の要衝となっています。