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社長ぶろぐ|

萬家春

弊社は、かつて『萬家春』という酒名で商売をしてきました。 
この『萬家春』という酒名は、幕末の時代、弊社を大変かわいがって下さいました大垣藩の重鎮、小原鉄心につけていただいたものです。 
 
鉄心は、幕末の大垣藩の藩老として活躍された方ですが、元来無類の酒好きで、度々当家へ足を運ばれていました。 
 
ほどよく酒が回り、気分が良くなると 
「料紙を持て」 
と言って筆を取られたようです。 
 
当時、弊社の酒名は「大星」「男山」という名前でしたが、それではいかにも無風流だということで、鉄心翁自ら命名下さったのが『萬家春』でした。 
 
そして同時に、当家を【萬家醸春楼】と名づけて下さいました。 
【萬家醸春楼】とは、“萬(よろず)の家に春を醸す楼(やかた)”という意味があります。 
 
大正時代になると「上等萬家春」というお酒が出来ましたので、鉄心翁の名をそのまま頂戴し、清酒『鉄心』という銘柄が誕生しました。 
 
以来、昭和40年代までは『鉄心』『萬家春』という銘柄で、地元中心にお酒を販売してきましたが、今から30年前頃から、県外への販売を目指して、現在弊社の主力銘柄となっている「道三」ならびに「白川郷」を中心とした酒名に変えていったのです。 
 
今回、創業170周年を迎えるにあたり、創業の心を忘れることのないようにと、没後、男爵位を受けた鉄心に因み、清酒『バロンテッシン』を発売することになりました。 
ブランドを築くことは並大抵のことではありませんが、これからも地道に、地域の人々にも愛される酒蔵を目指してまいります。