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社長ぶろぐ|

坂の上の雲 

先日から、司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読んでいます。 
 
私は、学生時代に『竜馬がゆく』を読んで以来、司馬遼太郎のファンとなり、これまでに大方の作品は読んでいました。 
しかし、なぜかこの『坂の上の雲』については今日まで触れる機会がなく、今となってようやく手にしたわけですが、それでも日々の生活に追われる中、ゆっくり読書に充てる時間は少なく、今、やっと第四巻を読んでいるところです。 
 
作者の代表的作品の一つとされる『坂の上の雲』は、四国松山藩出身の秋山兄弟を中心に、明治維新後、近代国家の仲間入りを急ぐ日本が、日清日露戦争へと歩んだ状況を描いた作品で、ご存知の方も多いことでしょう。  
元新聞記者であった司馬遼太郎らしく、それぞれの登場人物を克明に調べ上げ、その経緯が細かく描写されています。 
 
小国であった日本は、欧米列強国に遅れまいと、維新後わずか30年余りで帝国ロシアに戦いを挑み、劣勢を翻して日本海海戦に勝利し、世界を驚かせました。 
 
その後、大正、昭和へと時代が変わるとともに、急速に力をつけた日本は、日中戦争などを経て、第二次世界大戦では、大国アメリカを敵に回して戦いましたが、最後は敗戦という惨めな結果を招くことになります。 
 
敗戦後の歴史教育では、アメリカによる、それまでの大日本帝国の国家体制を全否定するかのような指導が影響したこともあり、明治以降の近代史について、大きく簡略化されることになりました。 
  
しかし、『坂の上の雲』を読み進めていくと、当時の日本の背景をうかがい知ることができ、それらは止むを得ないことであったような気がします。  
 
作品の中に登場する人達の立場や心情がそれぞれ細かく書かれていて、非常に興味深いのですが、それ以上に、日本と、それに対する清国、ロシアの軍隊戦略戦術が、大将や参謀の性格によって、様々に変化することがよくわかります。 
 
現在の平和な時代において、瞬時に方針を決定するという場面は、度々経験することではありません。 
しかし、戦争という非常事態の中では、刻々と変わる敵の動きを見ながら、こちらの戦法を決めていくという事が、いかに大変かということが読み取れました。 
 
一人の大将の決断によって、戦局が一気に変わるということは、私達経営者にとっても考えさせられることです。 
非常時こそ、リーダーとしての決断を間違えないようにしたいものです。